兵庫・石川県警音楽隊が特別演奏会 阪神・淡路大震災から30年の節目に
兵庫県警音楽隊は、石川県警音楽隊をゲストに迎え、「阪神・淡路大震災30年特別演奏会」を西宮市の県立芸術文化センター大ホールで開いた(写真)。大震災から30年の節目に、音楽を通じて震災の経験と教訓を世代・地域の枠を超えて広く伝承・共有し、防災・減災意識の高揚や災害への備えを促す目的。演奏会の様子は、YouTubeの県警公式チャンネルでもライブ配信した。
第1部は「世代を超えて震災の記憶をつなぐ」をテーマとした。フィリップ・スパーク作曲の「陽はまた昇る」で開演し、全員で黙祷を捧げた後、震災当時の映像とともに「In The Mood」や「故郷」など6曲を披露。石川県警が英国のロックバンド「Queen」の楽曲で構成したドリル演奏を、兵庫県警が大震災の経験をストーリー仕立てで表現したドリル演奏を行った。続く第2部のテーマは「未来につなぐ音のかけ橋」で、兵庫県警の奏でる「残酷な天使のテーゼ」のメロディに乗せてカラーガード隊「Hopps」がパフォーマンスを行うなど、アンコールを含む9曲で観客を楽しませた。
来場者からは「心に響く演奏会をありがとうございました」「自然と涙が出ました」「震災の被災者として子供たちに伝えていこうと思った」などの感想があった。