福岡県警鉄警隊が新幹線沿線鉄警隊と合同訓練
福岡県警鉄警隊はJR九州熊本総合車両基地で、九州新幹線沿線の鉄道警察隊と新幹線異常時訓練を実施した。
同隊が昨年行った訓練は、走行中の新幹線を用いて警察通信の重要性に着目した内容。今回は外国人観光客が増加し、ラグビーW杯開催も控えていることから、鉄道事業者から「車内で不審者事案が発生した場合の外国人に対する案内・誘導を含んだ訓練を実施したい」との要請があり、実施に至った。
訓練は「刃物所持の不審者がいる」との想定で始まり、乗客から情報を受けた車掌は110番通報を依頼するとともに、乗客を別の車両へと誘導。外国人の誘導・案内は携帯翻訳機の画面を提示しながら行った。また、輸送指令に緊急停車等の手配後、車両に搭載された耐刃手袋、小楯を使用して不審者に対応。列車が駅で緊急停車すると、待機していた警察官が被疑者を制圧逮捕した。
また同隊では、山陽新幹線乗務員が所属するJR西日本博多列車区、同社博多駅の全職員計500人を対象に、延べ12日間の講習会も行った(写真)。