盗撮被害防止へ 福岡県中央署が駅エスカレーターに広角ミラー設置
福岡県中央署は7月23日、九州最大の繁華街・天神周辺地区の中心に位置する西鉄福岡(天神)駅構内のエスカレーターに、広範囲を映し出すことができる「盗撮防止ミラー」を設置した。同地区では盗撮被害が多発しており、1日の乗降客数が約12万人にのぼる同駅を足がかりに、被害件数を押し下げたい考えだ。
強制ではなく、自然と行動を後押しする「ナッジ理論」に基づく、盗撮防止対策の一つ。全国でも広がりを見せており、鏡があるとつい見てしまう人間心理を利用し、犯罪企図者に犯行を思いとどまらせ、被害対象者の警戒心を高める効果が期待できる。
同署から働きかけを受けた同地区まちづくり団体「We Love天神協議会」が、駅長に寄贈し(写真)、地区内初の運用が決定した。