埼玉県警が交通事故現場鑑識技能競技会 40人が死亡ひき逃げ事件想定の実技に挑む
埼玉県警本部交通捜査課は、次世代を担う交通事故捜査員を対象に「第5回交通事故現場鑑識技能競技会」を開催した。実践的な現場教養を通じて、高度な知識や技能を習得させることが目的だ。県内39署と高速隊から選抜された、事故捜査経験が概ね3年未満の捜査員40人が選手として参加した。
選手が見分官となる実技では、横断歩道を横断中の歩行者が右方から進行した乗用車にはね飛ばされ転倒したところを対向車が轢過逃走するという死亡ひき逃げ事件の想定が出題され、20分の制限時間内で模擬現場での実況見分に挑んだ(写真)。
学科試験では、着衣、路面観察要領・防犯カメラからの速度算出、車両照射見分要領等に関する問題が出題された。
競技後、交通鑑識補佐が模範解答を紹介したほか、乗用車と自転車の衝突実験、ダミー人形による車両轢過実験を実施した。