広島県安佐北署が自転車盗防止で高校書道部が手がけた情報発信板を駅駐輪場に掲示

広島県安佐北署が自転車盗防止で高校書道部が手がけた情報発信板を駅駐輪場に掲示広島県安佐北署は管内高校書道部の協力で、各駅駐輪場の自転車盗被害件数を表示し、被害抑止に効果的なツーロックを呼び掛ける内容の「盗難情報発信板」を作製した。駅駐輪場7カ所に計10枚を掲示している(写真)。

昨年から急増している自転車盗の抑止対策の一つとして、同署では署長の発案により、他県で効果を上げている、仕掛け学を用いた「仕掛けタグ」を導入。その結果、6月以降の自転車盗難件数は減少傾向で推移している。さらに、自転車盗の発生状況を分析したところ、被害者の約8割がJR各駅駐輪場を利用している学生であることが判明したため、「仕掛けタグ」に次ぐ第2弾施策として展開することとした。

対策では、被害者と年齢が近い「学生」と、通行人や利用者に強いインパクトを与えることのできる「毛筆」に着目。管内4高校の書道部員が文言やイラストを担当した情報発信板が完成した。力強い筆運びや創意工夫を凝らしたイラストなど、各校の特色が出ており、学校名も記載されていることから、同署は「同世代の防犯意識も高まり、自転車盗のさらなる減少が期待できる」としている。