岡山県玉島署の若手が果樹園で体験研修
岡山県玉島署は若手地域警察官を対象に、特産果物の生産現場での体験研修を昨年に続いて行った。果物に関する知識を深め、果物の盗難被害防止に向けた迅速・的確な事案対応に役立てるねらいだ。
管内は県内有数の高級果物産地であり、贈答品として人気の高いブドウや桃の収穫が本格化するのを前に、玉島地区の交番や機動警ら係で勤務する5人がJA晴れの国岡山フルーツフラワーセンター(倉敷市船穂町)で研修を実施。職員からブドウの品種、入出荷作業の基礎知識について学ぶとともに、ブドウ生産者の「正に収穫直前の時期に温室内から盗難にあった。心血を注いで育てた果物を盗まれ、本当に悔しい」との胸の内に触れた。
その後山手にあるマスカット農園に移動した署員は「果物を傷つけないため細心の注意を払って収穫作業や化粧箱に入れている」と栽培・収穫方法の指導を受けた(写真)。農園ではマスカットオブアレキサドリア、シャインマスカットの収穫作業も体験し「生産者の気持ちに思いを馳せつつ、地域の特産果物を守りたい」と決意を新たにしていた。