中学生が熱烈オファー 卒業生のため兵庫県警音楽隊が吹奏楽部と合同演奏
兵庫県警音楽隊は、加東市立社中学校の「3年生を送る会」で吹奏楽部員との合同演奏を行った。同部部長で中学2年の女子生徒から熱烈なオファーがあったことにより、派遣演奏が実現したもの。
きっかけとなったのは、中学生に職場体験等を通じて働くことの意義や楽しさを伝えようと県内で推進されている「トライやる・ウィーク」中の取組だった。同生徒は昨年10月、加東署での職場体験に参加したことで音楽隊の活動と出会い、将来は同隊で演奏することを夢見るようになったという。
同校は4月から他の小学校と統合され、小中一貫校となる。その最後の卒業生である3年生のため、同隊の単独演奏や署員による防犯講話等の後、隊員と吹奏楽部員の生徒が心のこもった合同演奏を披露。校歌を含む3曲をはなむけに贈った。中には演奏を聞いて涙を流す卒業生の姿もあり、同生徒は感激した様子で「めっちゃうれしいです。緊張したけど楽しかった」と話していた。