愛知県警鉄警隊が名古屋鉄道と営業中列車内でパトロール
昨年、都内の私鉄で乗客への刺傷事件が相次いだことを受け、愛知県警鉄道警察隊と名古屋鉄道は、初めて営業中の列車内に報道機関を招き、名古屋市と中部国際空港を結ぶ電車で合同パトロールを行った。隊員と乗務員が、中部国際空港行きの特急列車「ミュースカイ」3本の車内を警戒し(写真)、不審者や不審物に目を光らせた。
名古屋市内から中部国際空港駅まではノンストップで列車が走り、特に警戒が必要な路線として位置付けられている。コロナ禍を経て国際線の運航が順次進められ、利用客が増加するなか、県警と名鉄は警戒強化に努めている。
県警によると、県内で列車内での刺傷事件は起きていないが、「電車に刃物のような物を持った男がいる」などの目撃通報が寄せられたことがあるという。そのため、同隊では各路線でのパトロールを拡充するほか、鉄道事業者との訓練も重ねている。