ニセ電話詐欺防止へ 福岡県小倉北署など北九州地区10署が広報啓発

ニセ電話詐欺防止へ 福岡県小倉北署など北九州地区10署が広報啓発急増するニセ電話詐欺被害に歯止めをかけようと、福岡県小倉北署など北九州地区の10警察署と北九州市警察部は7月30日、市と協働した啓発キャンペーンをJR小倉駅で開催した(写真)。

会場では、DJポリスに扮した女性警察官が詐欺の現状や手口を紹介。被害に遭わないための対策として「国際電話利用休止のための申請」「LINEによる被害勧誘の遮断措置」を行うよう促した。また、地元町内会の協力で、国指定重要無形民俗文化財「小倉祇園太鼓」の演技が披露され、駅利用者などの注目を集めていた。

今年6月末までに県内で発生したニセ電話詐欺被害は683件、被害額は約25億円にのぼる。被害額は過去最悪だった昨年1年間をすでに上回り、深刻な状況が続いている。キャンペーンには約800人の観客が集まり、国際電話利用休止の申請に多数が申し込むなど、効果的な広報啓発の機会となった。