青森県警が銀行ATMコーナーに特殊詐欺被害防止啓発の錯視シート設置
特殊詐欺被害防止を効果的に呼び掛けようと、青森県警は目の錯覚を利用して、平面に描かれたイラストが立体的に見える錯視シートを作り、10月4日、青森市の青森銀行新町支店ATMコーナーに設置した。平面シートに比べて存在に気付きやすく、県警は啓発効果に期待を寄せている。
錯視シートには「ATMで携帯電話はダメ!」「還付金 未納料金はサギ!」などと記載され、その脇から県警の特殊詐欺被害防止キャラクター「サギかもくん」が顔を出すイラストが描かれている。ATM前の床面に貼られており、一定の距離から目を向けると、飛び出しているように見える(写真)。
今年9月末までの県内の特殊詐欺被害額は昨年の同じ時期よりも増加しており、不審電話に関する相談も連日寄せられている。この日、錯視シートを初めて見たというATM利用者は「とても目立つ」「詐欺被害に遭わないように気をつけたい」と話していた。県警では今年度中に計50枚(金融機関とショッピングセンターのATM約40カ所)、来年度にも計50枚の設置を予定している。