長野県軽井沢署と交機隊で殉職警察官遺族の講演を聴講
長野県軽井沢署と交通機動隊は殉職警察官の妻の宮入一枝さん(75)を同署に迎え、講演会を開催した。
一枝さんの夫、宮入堅昭氏は、交通機動隊員だった昭和49年5月、白バイでの交通取締活動で、交通違反をした少年を任意同行している最中、後方から同少年が運転する車に衝突され、29歳の若さで殉職した。
一枝さんは講演で「このような機会を与えられ夢のよう。生き証人としてお話をさせていただき、二度と起きないように」と述べた後、「病院のベッドでヘルメットを被り、乗車服を着たまま亡くなっている夫の姿を見ても、葬儀でも涙が出なかった。現場で夫の股引の一部が張り付いているのを見つけたが、それでも涙が出なかった。感情のない人形のようだった」と当時を振り返った。