愛媛県警が警察官人形を起用した採用募集ポスターを作成

 愛媛県警が警察官人形を起用した採用募集ポスターを作成キリッとした顔立ちに固く閉じた口元、悪を見逃さない鋭いまなざし―。愛媛県警は、警察官採用募集ポスターに地域に点在する警察官人形のアップの写真を掲載し(写真)、市民の話題を呼んでいる。

地域の交通安全協会が設置し、ペンキの塗り替えなど、維持管理を行う警察官人形。「立番勤務」する姿は地域住民にはあまりに有名で、利用者が「警察官前で」と言えば止まる路線バスや、人形にあいさつする住民の姿も見られる。半世紀にわたって地域の交通安全を見守る人形に強い親しみを覚える一方で、あまりにも長く立番しすぎたためか、開始した経緯はいずれも不明という。

ポスターのデザインは、複数の案から、就活生に年代が近い初任科生らの人気投票で決定。制作した業者は「県下に数体存在する警察官人形の中で、よりイケメンな3体を選出した」と話す。掲示当初は「不気味」「怖い」との意見も一部で見られたが、就活生からは「斬新」「インパクトがある」「写真を撮ってSNSにアップしたい」と多くが好意的な反応。新型コロナウイルスの影響により採用説明会が中止となるなか、採用担当者は「(反響は)狙い通り」と、“同僚”の頑張りに目を細めている。