兵庫県警鉄警隊が盗撮犯逮捕協力の会社員に感謝状贈る

兵庫県警鉄警隊は盗撮行為を目撃、犯人の男の顔や服装をイラストに描いて、逮捕に貢献したとして、会社員の男性（46）に隊長感謝状を贈った（写真）。

男性は1月下旬、通勤電車内でバッグを持った男が女性客に近づきスカート内にバッグを差し入れる不審な行動を目撃。「盗撮では？」と疑念を抱くと、デザイン関係の部署で勤務する技術を生かし、男の服装や顔の特徴をイラストに描いて同隊に提供した。イラストの提供から2日後、電車内を警戒していた隊員が盗撮行為をしていた同じ男を現行犯逮捕した。

犯人の男が持っていたのは、一見してカメラと判別できないモバイルバッテリー型隠しカメラ。まさに悪質巧妙な手口の犯行だったが、目撃者の詳細な情報提供が早期検挙に大いに貢献した。贈呈式で男性は「悪いことをした人を報告するのは当たり前。見て見ぬふりせず、勇気を出して行動できてよかった」。足立正人隊長（3月31日付退職）は「勇気ある人の通報が痴漢や盗撮の被害を未然に防ぐ。多くの人が不審な行為に目を光らせてほしい」と男性の行動を称えた。