福岡県うきは署の若手女性署員が人命救助でお手柄
福岡県うきは署の若手女性署員2人が先月9日にうきは市の主催で開催された「第15回うきは市民ロードレース大会」で、心肺停止になったランナーの人命救助に大きく貢献したとして、浮羽消防署長から感謝状を贈呈された。
同署生活安全係・楢﨑華枝巡査長と留置管理係・清永陽子巡査長の2人は(写真)、同署から参加した2チームの一員として大会に出場。5区間11.6キロのレースで、各チームが順調にたすきをつなぐなか、第3区でアクシデントが発生した。同署チームの第3区を走る2人が、前方を走る他チームの50歳代の男性ランナーが心肺停止の状態で倒れているのを発見。沿道で応援していた観客が119番通報をする間、2人は警察学校で習った救急法の知識を生かし、脈拍の確認や気道確保、心臓マッサージ、AEDの手配などの適切な初動救命措置を行い、到着した救急隊に引き継いだ。男性はドクターヘリで病院に搬送され、一命を取り留め、後遺症もなく、快復に向かっているという。
2人が市民と連携・協力して男性を命を救った今回の活動はまさに「命の襷(たすき)リレー」を体現したもの。浮羽消防署長からは「今回の一連の行動は理想的な救命活動の連鎖だった。勇気を持って助けてくれたことで最良の結果につながった」と最大限の賛辞が寄せられた。