神奈川県神奈川署がボクシング王者起用した詐欺被害防止ポスターを製作
神奈川県神奈川署は管内に所在する「大橋ボクシングジム」の協力で、特殊詐欺対策用の啓発ポスターを製作した。同ジムに所属し、ワールドボクシングスーパーシリーズ(WBSS)バンタム級初代優勝の井上尚弥選手(現WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者)がモデルを務めた。B1・B3・A4各判の計7,800枚が、管内15駅構内や自治会掲示板、商店街、病院、事業所、コンビニ、金融機関などで掲示されている。
2種類あり(写真)、一つはチャンピオンベルトを肩に掛けた笑顔の井上選手が「『暗証番号を教えない』『キャッシュカードや現金を渡さない』を合言葉として地域共有しましょう」と呼び掛けるもの。もう一つは、試合を思わせる厳しい表情でファイティングポーズを取り「『受け子』や『出し子』は反社会的勢力の闇バイト、勇気を持って誘いを断ろう」と訴えている。「市民には安心感を、犯人には脅威を与える」ことをコンセプトとしたという。
同署管内の特殊詐欺被害認知件数は年間100件を超える。ポスターは「目に止まりやすく、内容も分かりやすい」と市民に好評なことから、同署は「ポスターを見て、被害者が1人でも減り、犯行に加担しようとする者が1人でも踏みとどまってくれれば」と効果に期待を寄せている。