山形県小国署がキノコ採り遭難の防止対策を推進

 山形県小国署がキノコ採り遭難の防止対策を推進山形県小国署はキノコ採りで多くの人が山に入るシーズンを迎え、簡易版の入山届「無事帰る地図」を小国町内居住者に試験配布し、山岳遭難防止対策に力を入れている(写真)。

キノコ採りをする町民の多くが、家族にも伝えない“自分だけ”のポイントを持っているためという。地図には町内全域が載っており、車両駐車場所やキノコ採りのエリアに印を付けることができる。これを家族に預けてから出掛けてもらうか、キノコ採りポイントを知られたくない人には、印を記入した地図を封筒に入れ、遭難時に開封してもらう。家族が遭難に気づいても「入山エリアが分からず、捜索・救助活動を迅速に開始できない」といったケースを防ぐ効果が期待される。

キノコ採りに夢中になり、命を落とす人は少なくない。地図を受け取った住民は「この地図を活用すれば遭難者を早く発見できると思う。万が一の際に役立てたい」と話していた。