北海道警が実戦的総合訓練指導者専科に「外国人対応要領」取り入れ
北海道警は道警察学校の釧路方面分校と函館方面分校で実施した実戦的総合訓練指導者専科に、教養課通訳センター員による「外国人対応要領」の授業を取り入れた(写真)。
近年の外国人観光客の増加に伴う外国人対応能力の向上が課題となっていることや、来年のラグビーW杯、再来年の東京五輪など大規模イベントの開催を控えていることを踏まえ、第一線で活動する警察官の対応能力を高めることがねらい。
「外国人対応要領」は最近の通訳件数、特徴などの通訳概要に係る教養後、ロールプレイング方式のブラインド訓練を実施。ロシア語と英語の通訳員が演じる外国人旅行者が「財布を盗まれた」と交番に来所するとの想定で、専科生が自らの判断でジェスチャーや筆談を活用して現場対応に当たり、通訳人の手配などをした後、通訳センター員から現場対応の着眼ポイントなどの教養を受けた。