兵庫県須磨署が詐欺防止ののぼり旗制作 絵師・山下さんの「一筆龍」をデザイン

兵庫県須磨署が詐欺防止ののぼり旗制作 絵師・山下さんの「一筆龍」をデザイン兵庫県須磨署は、神戸市須磨区在住の絵師・山下真由美さんによる「一筆龍」の作品をあしらった「特殊詐欺被害防止のぼり旗」を作成した。今後、区内の金融機関や協力店等のATMコーナーなど100カ所に設置される予定だ。

依頼のきっかけとなったのは、今年5月に山下さんのもとにかかってきた「警察官をかたる特殊詐欺」の電話だった。署への通報を受けて自宅を訪れた署員が、目にした「一筆龍」の作品に感銘を受け、啓発への協力を願い出たという。

絵筆を紙から離すことなく龍の胴体を描く「一筆龍」は、安全守護の意味を持つ。完成したのぼり旗には、「電話でお金は詐欺!」というスローガンとともに、龍の姿が迫力のある筆致で大きく描かれている(写真)。銀行で開かれた感謝状授与式で、堀本泰史署長から感謝状を受け取った山下さんは「だまされてATMに来た方が、のぼり旗を見て1人でも多く被害に気づいてもらえれば」と話した。