岐阜県警察学校でサマータイムを導入 熱中症対策に大きな効果
近年、夏期における暑熱対策が急務となっているところ、岐阜県警察学校は6月24日~8月30日の約2カ月間、「警察学校サマータイム」の試行運用を行い、大きな成果を挙げた。
今年の試行では、学生の起床・点呼の時間を通常日課の6時30分から6時に繰り上げ、通常は7時から始まる清掃・朝食を30分早めて6時30分からの朝食の時間とすることで、朝ホームルーム前の7時~8時20分を第0時限目の時間として確保。代わりに期間中は通常の第5時限目をなくし、第4時限目を終える15時40分から国旗降納の17時15分までを自由時間に割り当てる一方、清掃から自習時間までの自由時間は短縮するなどの細かな調整を行い、消灯時間を通常日課の23時より1時間繰り上げた22時にして、通常の日課時限を大幅に前倒しした。
サマータイムを有効活用するために涼しい午前中に術科関連授業を多く取り入れたところ、熱中症が原因とみられる体調不良もなく、熱中症警戒アラートに影響されずに術科訓練を継続できるなどの効果が得られた。