札幌方面手稲署がジャーマンシェパードを嘱託警察犬に 管内の訓練指導手が2頭合格

札幌方面手稲署がジャーマンシェパードを嘱託警察犬に 管内の訓練指導手が2頭合格北海道札幌方面手稲署は、管内に居住する訓練指導手・田中友子さんの飼育するジャーマンシェパードの「エルドナ」と「イーファ」に嘱託警察犬を委嘱した。

田中さんは子供のころから動物に囲まれた生活を送っており、幼少期に警察犬が主人公の刑事ドラマ番組を見て、将来は犬の訓練をしてみたいと子供ながらに決意。結婚し、自然豊かな北海道に憧れて関西方面から道内に移り住むと、夢を叶えるために訓練士から犬の訓練を習い始め、所有する犬を2011~2012年度に連続して警察犬審査に合格させた。その後は自身で立ち上げた飼い犬訓練塾の仕事をしながら警察犬に適した犬を探し続け、ついに2016年11月に生後50日のエルドナと出会った。「絶対に警察犬にする」と一念発起した田中さんは、自宅近くの公園等で自分の足跡を追跡させるなど地道に訓練を続け、エルドナが2018年から7年連続で警察犬審査会に合格。新しく出会ったイーファとも訓練を積み重ね、今年度は2頭を見事に合格させるに至った。

委嘱式は署長室で行われ(写真)、委嘱状を受け取った田中さんは「警察犬を育てたいという夢をずっと心に秘めて訓練を続けてきました。事件解決や行方不明者発見等の一助となれば幸いです」と今後の活躍を誓っていた。