愛知県東署などが詐欺防止へ補助金制度 防犯機能付き電話機の購入に5000円の補助
特殊詐欺の被害防止対策として、愛知県東署は東区防犯連合会と協力し、被害防止機能付き電話機購入の補助金制度を創設した。連合会が寄付金を募るなどして集めた資金を活用。管内居住の65歳以上、または65歳以上と同居する人を対象に、電話機を購入した際の補助金として、一律5000円を支払う。
同署によると、管内の特殊詐欺被害は今年に入って9月末までに26件発生しており、被害額は約2700万円にのぼる。被害の約8割が自宅の固定電話を端緒とし、被害者の約9割が高齢者。「高齢者宅の固定電話の対策が極めて重要」との認識から、録音機能などが備わった被害防止機能付き電話機の設置を進めることとした。
10月11日には、制度を活用して電話機を購入した高齢者宅に署員が赴き、設置を手伝った(写真)。今後、1台でも多くの対策電話機を購入してもらい、被害防止を呼び掛けていく。