奈良・初任科生が校外訓練 徒歩で文化財や史跡を巡り体力の錬成図る

奈良・初任科生が校外訓練 徒歩で文化財や史跡を巡り体力の錬成図る奈良県警察学校は11月8日、第354期初任科長期生21人が参加する校外訓練を行った(写真)。「県内の文化財や史跡等に係る知識の習得、体力の錬成と気力の充実」「学生相互間の連帯意識、融和団結心、協調性の向上」が目的だ。

午前9時30分ごろ、桜井市内に所在する大神神社を参拝した後、出発した学生は、古墳時代の初期に整備されていたと考えられている「山の辺の道」を歩き、日本刀鍛錬道場「月山記念館」を訪問。その後、檜原神社を参拝し、崇神天皇陵に立ち寄るなどして、午後4時45分ごろに全員が帰校した。総距離は約23㎞だった。

帰校後、学生からは「鍛錬の語源が日本刀にあることを知った。立派な警察官になることができるよう自分自身を鍛錬したい」「奈良にはさまざまな歴史があることをあらためて認識した」「後半は足が疲れて苦しかったが、長距離を歩いて同期生との絆が深まった」との感想が聞かれた。