愛知県警がランサムウェア感染を想定しリカバリートレーニングを実施
愛知県警本部情報管理課は2日間にわたり、県警本部のファイルサーバがランサムウェアに感染したとの想定で、本部所属の総勢約80人が適切な対処要領を学ぶ「リカバリー(回復・復旧)トレーニング」を行った(写真)。講義と、実機を使ったハンズオンセミナーの2部構成で部外講師2人を迎えた。
講義では、シニアソリューションアーキテクト兼山口大学客員准教授の小原誠氏が、ランサムウェアの被害状況など最新の情勢、対応方法に触れ、「ランサムウェアを完全に防ぐのは難しく、感染を前提とした対策が必要」と強調した。
ハンズオンセミナーでは、IT関連企業のネットアップ合同会社・アカウントテクニカルスペシャリストの工藤俊一氏が講師を担当。県警が導入しているファイルサーバと同じ環境を再現した同社のクラウド環境を利用し、参加者はマニュアルに沿ってランサムウェアの感染から検知、バックアップまでのリカバリー対応を学んだ。