岐阜県飛騨署が飛騨古川祭の警備を完遂

岐阜県飛騨署は4月19日、20日の2日間、岐阜県・飛騨市で行われた飛騨古川祭（以下古川祭）の警備を行った。

古川祭は、400年以上続く伝統的な神事で、国の重要無形民俗文化財に指定されており、特に古川祭の中でも「起こし太鼓・屋台行事」は、ユネスコ無形文化遺産に登録されている。起こし太鼓は、神を司る大太鼓を乗せた櫓に、小太鼓を持った若者が櫓に近づいてご利益を得ようと激しくぶつかり合うため、各地で激しい攻防戦が繰り広げられる（写真）。

古川祭の期間中は5万人を超える人出になる。起こし太鼓の櫓の移動が広範囲に及ぶため、管内の交通規制箇所が多数となることから、飛騨市や観光協会と綿密な打ち合わせを行い警備に臨んだ。当日は、本部や高山署の応援を受け、スリ対策班も編成し、防犯面での対策を講じた上で万全の体制を敷いて警備を実施した。

古川祭の最中は、観光客が集中した場所があったものの、各地で人の流入を調節することで雑踏事故を防ぎ、また要所での適切な交通規制により通行車両を抑制した。古川祭の期間中に、観光客等の怪我人や交通事故の発生は１件もなく、遺失拾得物の取扱い、迷子の捜索等も円滑に行うことができ、全署員一丸となって無事に雑踏警備を完遂した。