愛媛県松山東署が松山駅で緊急事態対処合同訓練 小型無人機の悪用を想定
愛媛県松山東警察署は12月19日、JR四国と協力し、松山駅で緊急事態対処合同訓練を行った。駅構内に墜落した小型無人機からの化学薬品の漏出や、小型無人機の所有者による持凶器事案を想定し、事案認知から犯人制圧、NBC対処までの対応と関係機関相互の連携について確認した。
今後さらに普及が進み、性能が向上した小型無人機を悪用したテロ等が発生する可能性を考えたという。
訓練では、駅構内上空を飛行した後、ホーム上に墜落した小型無人機から化学薬品とみられる液体が漏出したため、認知した駅職員が110番通報と現場への立入り規制、利用客の避難誘導を実施。本来の目的を遂げることができなかった、小型無人機の所有者を名乗るローン・オフェンダーが刃物を持って暴れ出したことから、駅職員が刺股などを使って対応するとともに、臨場した警察官が警杖や防護盾を用いて制圧した。機動隊で編成されたNBCテロ対策部隊が、駅ホーム上に残された小型無人機と化学薬品を回収し(写真)、安全を確保した。