岡山県倉敷署が美術館で不審者侵入想定の防犯訓練

 岡山県倉敷署が美術館で不審者侵入想定の防犯訓練岡山県倉敷署は観光客で賑わう倉敷美観地区に所在する大原美術館で、不審者侵入事件を想定した防犯訓練を行った。

開館以来初となる非常通報装置を使用した訓練で、同地区で来春、G7倉敷労働雇用大臣会合の開催を控えていることから、美術館職員の防犯意識の向上と事件発生時の適切な対応要領の習得を図るねらいがある。

署員扮する不審者が美術館の敷地に入り、チケット売場の職員を刃物で脅したことから、職員が非常通報装置を押して館内放送で注意喚起。駆け付けた別の職員が刺股などの資機材を活用して不審者を説得するとともに、館内の観光客役を適切に避難誘導するなどの安全措置を講じた。通報を受けて駆け付けた警察官が不審者を制圧し(写真)、建造物侵入等の被疑者として検挙した。