兵庫県警の認知症サポーター養成講座を15署員が受講
各種警察活動での認知症高齢者等に係る事案に適切に対応するため、兵庫県警はオンライン形式の認知症サポーター養成講座を開催した(写真)。神戸市と淡路島を管轄する15署の警察官35人が受講し、認知症への正しい知識と理解を深めた。
昨年中、県警が受理した行方不明者届5,042件のうち、認知症またはその疑いを原因とした届け出は1,745件で全体の約34.6%を占める。また、65歳以上の高齢者に係る保護の取扱件数も増加している。
講師を務めた神戸市認知症介護指導者の桶川いささんは、認知症の定義にはじまり、原因疾患、中核症状(治らない症状)、BPSD(周辺症状)、普通の物忘れと認知症の違いについて説明。認知症の人に対応する際の心得として「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」の三つを挙げ、介護施設管理者の立場から日常の事例を交えながら解説した。