埼玉県秩父署の元漫画家署員が詐欺被害防止啓発チラシを製作

 埼玉県秩父署の元漫画家署員が詐欺被害防止啓発チラシを製作息子や孫などの親族を騙った特殊詐欺被害が管内で増加傾向にあることから、埼玉県秩父署はイラストをふんだんに用いた啓発チラシを作り、4月26日~28日の被害防止キャンペーンで高齢者を中心に配布した。

A4サイズのチラシは、秩父地区防犯協会の協力で1,500枚を製作。デザインは同署地域三係・長瀞交番に勤務する元漫画家の清水元英巡査長(34)が手掛けた。「カバンをなくした」「現金を取りにいく」などのワードが出たら詐欺を疑うように呼び掛ける内容(写真)。多彩な色使いと大きな文字で、高齢者にも分かりやすいように工夫を凝らしている。

受け取った高齢者は「見た目がきれいで、字も大きく、とても分かりやすい。チラシを見て詐欺被害には注意したいと思った」と話した。清水巡査長は高校2年生の時に小学館新人賞に入選。漫画家を辞めた後、平成25年に埼玉県巡査を拝命し、28年に同署配置となった。