埼玉県岩槻署で交通安全祈願のひな人形飾る

 埼玉県岩槻署で交通安全祈願のひな人形飾る埼玉県岩槻署は1月27日から、ひな人形やつるし雛を署1階フロアに展示している(写真)。同署が管轄する岩槻区は“人形の街”として知られ、これらの人形はさいたま商工会議所岩槻支所人形部会から借り受けた。

ひな人形は京都西陣織の3段5人飾りで、地元の人形職人が製作。子供の交通安全を祈願する目的で展示しており、来署した多くの市民に安全運転や事故防止を呼び掛けている。免許更新で署を訪れた高齢女性は「立派なひな人形ですね。私も小さい孫がいるので気をつけて運転します」と話していた。

同署によると、昨年中に県内で発生した園児・小学生児童の交通事故の死傷者数は736人。前年比で235人(24.5%)減少したが、過去5年間の小学生の状態別負傷者数では、歩行中の1年生の負傷者が6年生の約3倍に上っているという。山崎満署長は「コロナ禍で大変な時だが、ひな人形を見ていただき、心にゆとりを持って安全運転に努めてほしい」と話している。