宮城県仙台南署で詐欺被害防止の寸劇団を結成
宮城県仙台南署は特殊詐欺被害防止のキーワード
- 家族の絆
- 電話で「お金」「キャッシュカード」「暗証番号」は全て詐欺!
- 犯人からの電話を直接受けないための対策
を策定し、高齢者に分かりやすく伝えるための寸劇団を結成した(写真)。演劇で広報啓発を行うとともに、オリジナルDVD2作品も制作し、詐欺被害に遭わないように呼び掛けている。
演劇では、銀行協会の職員を騙ったキャッシュカード手交型の手口を想定し、被害者と犯人のやり取りをリアルに再現した。所々に笑いを交えつつ「若者がお金欲しさに特殊詐欺に手を染める」といった現実の事例を盛り込み、観た人の注目を集めている。劇団員は学生時代に演劇部だった経験者から、まるっきりの素人まで警察官で構成され、非番や週休に集まって練習したという。
同署は今後、要望に応じて劇を披露するほか、各地区防犯協会にDVDを配布して注意喚起を行う。企画制作に携わった署員は「活動を通して特殊詐欺に関心を持ってもらい、被害防止の輪が宮城県全体に広がれば」と話している。