宮城県仙台南署で詐欺被害防止の寸劇団を結成

 宮城県仙台南署で詐欺被害防止の寸劇団を結成宮城県仙台南署は特殊詐欺被害防止のキーワード

  1. 家族の絆
  2. 電話で「お金」「キャッシュカード」「暗証番号」は全て詐欺!
  3. 犯人からの電話を直接受けないための対策

を策定し、高齢者に分かりやすく伝えるための寸劇団を結成した(写真)。演劇で広報啓発を行うとともに、オリジナルDVD2作品も制作し、詐欺被害に遭わないように呼び掛けている。

演劇では、銀行協会の職員を騙ったキャッシュカード手交型の手口を想定し、被害者と犯人のやり取りをリアルに再現した。所々に笑いを交えつつ「若者がお金欲しさに特殊詐欺に手を染める」といった現実の事例を盛り込み、観た人の注目を集めている。劇団員は学生時代に演劇部だった経験者から、まるっきりの素人まで警察官で構成され、非番や週休に集まって練習したという。

同署は今後、要望に応じて劇を披露するほか、各地区防犯協会にDVDを配布して注意喚起を行う。企画制作に携わった署員は「活動を通して特殊詐欺に関心を持ってもらい、被害防止の輪が宮城県全体に広がれば」と話している。