三重県いなべ署で詐欺防止の「塗り絵カレンダー」を作成
三重県いなべ署は、高齢者の特殊詐欺被害を防止するオリジナルの「塗り絵カレンダー」を作成した(写真)。
今年下半期のカレンダーや塗り絵とともに、息子や孫、市役所の電話番号を書き込む欄を設けた。詐欺の予兆電話を受けた際に連絡してもらうことで、被害を未然に防止するねらいがある。管内の高齢者世帯の多くが固定電話を持ち、電話の近くにカレンダーを貼っていることから、東藤原駐在所員らが発案したもの。老人会のほか、保育園や放課後児童クラブなどにも配布している。
野浪隆署長は「孫からの贈り物なら、高齢者もうれしく、毎日見てくれるはず。突然の詐欺電話で冷静さを失っても、カレンダーを見て、ふと詐欺だと気付いてもらえたら」と、住民の被害防止意識の向上に期待を込めている。