愛知県警で技術流失防止へ企業ネットワークの総会開く
企業が保有する先端技術の流出を防ぐため、愛知県警は名古屋市内で「愛知ものづくりTOP(トップ)ネットワーク」の第2回総会を開いた(写真)。ネットワークに加盟するトヨタ自動車など29社が参加し、最新の技術流出の手口などについて学んだ。
県内にはトヨタ自動車のほか、デンソーや工作機械大手のヤマザキマザックなど世界的なシェアを誇る、独自の先端技術を保有する企業が数多く所在し、企業の先端技術が諸外国による情報入手の標的となる可能性がある。
総会あいさつで國枝治男本部長は「技術情報が流出すれば、国際競争力が失われるばかりか、軍事用途に転用された場合、我が国を含む国際社会にとって安全保障上重大な脅威にもなる」と技術流出の危険性を指摘。県警では昨年12月、外事課内に経済安全保障対策のためのプロジェクトチームを立ち上げており、「訪問や講演などの活動を通して情報提供を行うなど、これまでよりも一歩踏み込んだ活動を進めている」と警察の取組みについて紹介した。