静岡県藤枝署で青パトのボイスパトロールを開始
静岡県藤枝署は特殊詐欺の犯人がターゲットに対して事前に電話をかけてくる「サギ電話」が発生している地域で、青色防犯パトロール車(青パト)がボイスパトロールを行う取組みを始めた。小学生から大人までの市民の協力を得て吹き込んだ「サギ電話が掛かってきています」「ATMに行かないでください」など数パターンのナレーションを流し、注意を呼び掛ける。
「市民が主役!特殊詐欺撲滅作戦」と題し、市民や行政が一体となって取り組む詐欺被害防止施策の一環。8月16日には、ボイスパトロールを行う市民ボランティア、藤枝市、警察、自治会、民間事業所の代表者などが参加した出発式があった(写真)。
サギ電話に端を発した詐欺の被害を防ぐには、自治体の防災無線が非常に有効だが、頻繁に活用することは難しい。被疑者は管内に潜伏している可能性が高いことから、青パトが素早く出動して、ピンポイントかつタイムリーなボイスパトロールを行うことで、実害発生の防止と被疑者の検挙・排除の効果も期待できる。