詐欺防止へ金融機関ATMに超音波スピーカー 抑止効果の実証実験
島根県大田署は地元金融機関と立命館大学客員教授の北川智利氏の協力を得て、心理学的なアプローチによる特殊詐欺被害防止の実証実験を始めた(写真)。
実験では、大田市内の金融機関のATMコーナーに超音波スピーカーを設置。1年間にわたって注意喚起の音声を流し、抑止効果を検証する。
北川氏によれば、詐欺の巧妙な手口にだまされるなどして強い心理的プレッシャーを受けたり、感情的に動揺していたりすると、人は心理的視野狭窄の状態に陥ってしまい、不自然なことや矛盾に気づきにくくなるという。
超音波スピーカーは、人の耳には聞こえない超音波の特性を利用し、特定の範囲に可聴音を届ける仕組みで、狭い範囲の人にピンポイントで音を伝えられる。通常のスピーカーで空間全体に音声を流す場合よりも啓発内容が自分事として感じられやすく、「心理的視野狭窄の状態を弱める」「記憶にも残りやすい」などの効果があると期待されている。


