世界陸上見据え警視庁渋谷署がテロ対処訓練 パブリックビューイング会場での事案を想定

世界陸上見据え警視庁渋谷署がテロ対処訓練 パブリックビューイング会場での事案を想定9月に開催予定の「東京2025世界陸上」を見据え、警視庁渋谷署は5月20日、渋谷区の屋外施設で、パブリックビューイング(PV)会場でのテロを想定した対処訓練を行った。関係機関・事業者と協力し、通報から被疑者制圧、爆発物処理までの手順を確認した。

訓練には約60人が参加。「PV会場を管理している区役所に『中止しなければ会場を爆破する』との予告電話があり、会場周辺で男が一般市民を切りつける」との想定で行われた。

施設警備員が観客を避難させ、110番通報で駆けつけた渋谷署員とともに被疑者の男を包囲。署員は、「武器を捨てろ」の説得に従わず刃物を振り回す男の攻撃を防護盾で防ぎながら、一瞬の隙を見逃さずに刺股で膝裏を突いて体勢を崩し(写真)、刃物を落とした男を全員で取り押さえた。また、署員と消防署救急隊員が連携し、現場に倒れている負傷者を担架で搬送した。