備中松山城の猫城主「さんじゅーろー」が一日警察署長に 岡山県高梁署が啓発活動
岡山県高梁署は4月22日、備中松山城の猫城主「さんじゅーろー」に一日警察署長を委嘱した(写真)。
同城は標高430mの臥牛山山頂付近にそびえる山城で、「現存12天守」の一つ。江戸時代に修築された天守等が国指定重要文化財に指定されており、多くの人が観光に訪れている。その名物城主として、普段はのんびりと城内の散歩を楽しむ「さんじゅーろー」も、この日は警察官の制帽をかぶり、凜々しくも愛らしい姿で登場した。
二の丸で挙行された委嘱式では、署員や高梁市観光協会職員等40人が見守る中、植野幸治署長が「一緒に高梁の安全安心を守ってほしい」と語りかけ、委嘱状を交付。その後は城の周辺で「登城者が足を負傷した」という想定の山岳救助訓練が展開し、県警航空隊のヘリコプター「わしゅう」と機動隊員が連携して負傷者を救助した。また、26日には制帽を被った「さんじゅーろー」の写真があしらわれた啓発グッズを登城者に配り、特殊詐欺被害防止や交通安全を呼びかける啓発活動も行った。