青森県警で地元採用初の女性所属長2人が公安委員と懇談 採用から昇任までを回顧
青森県警本部警務課は県公安委員会との懇談会の席上、今春の人事異動で県警に地元採用初の女性所属長が誕生するまでのヒストリーをプレゼンテーションした。
話題となったのは、青森南署の佐藤裕貴子署長、行政職員の田中仲子施設装備課長。女性が出産してもなお働くということが、組織にとってまだ珍しかった時代にあって、2人は様々な場面で県警のリーディングケースとなり、組織を変えてきた。その一つが2013年にあった、管外通勤を認める制度の大幅な拡充だ。それまでは警察官の管内居住が原則とされていたが、近い将来、多くの女性職員が管理職になることを想定した上での判断だった。実際、佐藤署長が県警初の女性警部となったのもこの年で、その頃から女性の意見を組織運営に取り入れる流れも加速していったという。
話を聞いた委員からは、女性が活躍できる組織にしようと女性職員を導いてきた両所属長の功績に対する賛辞とともに「男性主体の組織が女性を受け入れながら成長していき、今もなお成長し続けていることが良く分かった」との感想が寄せられた。