神奈川県伊勢佐木署管内で身に覚えのない支払い被害が多発 悪質な客引き等防止へ啓発キャンペーン
神奈川県伊勢佐木署管内で、客引きに連れていかれた飲食店で泥酔させられ、現金やカードを抜き取られたり、ATMで現金を引き出されたりする「身に覚えのない支払い被害」が多発している。昨年1~11月の被害総額は約1億5300万円、同署に寄せられた相談件数は262件にのぼる。被害に歯止めを掛けようと、同署と本部生活安全総務課は12月22日、行政機関や防犯ボランティアなどと連携し、横浜市中区のイセザキ・モールで啓発キャンペーンと防犯パトロールを実施した(写真)。
この種事案の危険性を周知し、市民の自主防犯意識の高揚を図ろうと、タレントの小日向あおいさんと高橋しよはさんが一日警察署長として参加。倉林徹署長から委嘱状を交付された2人は「危険!客引き」と書かれたパネルを打ち破るデモンストレーションを披露したほか、警察官やボランティアと協力し、客引きトラブルに関する啓発チラシを配り、誘いに乗らず自分で選んだ店に行くよう呼び掛けた。