三重県尾鷲署で生活安全課長が1人4役を演じ特殊詐欺被害防止動画を制作
特殊詐欺被害を防ごうと、三重県尾鷲署は、被害者の高齢女性と犯人の男3人の計4役を生活安全課長1人が演じたオリジナル動画を制作し(写真)、YouTubeの県警公式チャンネルなどで公開している。
高齢女性宅に1本の電話がかかってきた場面から動画は始まり、その後に現れる3人の男が、息子騙り、市役所騙り、病院騙りの手口で女性を騙そうとする。「詐欺被害を防ぐためには、まず興味を持ってもらうことが必要」。そう考えた生活安全課長が話題性を出そうと、1人4役のシナリオを作り、視聴した人がイメージしやすいよう服装や小道具などにもこだわった。動画の最後は、防犯機能付き電話機の設置などの呼び掛けで締めている。
動画は、10月の全国地域安全運動にあわせ、地域のエリア放送や町のホームページに掲載していたが、生活安全課長の身体を張った演技が地域住民の話題に。地元紙にも取り上げられ、高い防犯効果が認められた。