神奈川県横須賀署の反射シール貼付の取組みが行方不明者発見に貢献
神奈川県横須賀署の管内に住む高齢者の靴に反射シールを貼る取組みが(写真)、行方が分からなくなっていた高齢者の早期発見・保護につながった。
管内で多発する高齢者の行方不明事案の早期解決を図ろうと、交通事故防止のために靴に貼付する反射材に着目したことで生まれた取組み。署員から「警察官が一目で徘徊中であることが判別できるように、昼でも夜でも目立つ色の反射シールを靴に貼ってはどうか」との意見もあり、行方不明の取扱歴のある高齢者を抽出。生活安全課と地域課が戸別訪問のうえ、家族等の了解を得て、靴のかかと部分に貼り付けた。
そんななか、「迷い老人徘徊」との連絡があり、無線を傍受したパトカー勤務員が付近を捜索。しばらく捜索すると、勤務員の視界には「光るもの」が。生活安全課員が高齢者の靴に貼ったあの反射シールだった。
勤務員が即座に声掛けしたものの、この高齢者は住所や外出の理由を答えることができず、早急な保護の必要性が認められたことから署へと同行。その後、割り出した家族に連絡したところ、家族も気付いていなかったことが判明した。