金属窃盗の急増に伴い埼玉県警が金属くず買取り業者に協力要請

金属窃盗の急増に伴い埼玉県警が金属くず買取り業者に協力要請銅線やグレーチング(側溝の金属製のふた)などの金属の窃盗事件が県内で急増していることから、埼玉県警は金属くず買取り業者に対し、不正品の疑いを認めた場合の通報や警告チラシの掲示などの協力を要請している。古物商の許可や県におけるヤードに関する条例による届出を必要としない金属くず買取り業者に、盗品が持ち込まれている状況がうかがえるためという。

県警では6月下旬から、同業者に対する実態把握、不正品の疑いを認めた場合の通報協力と警告チラシ等掲示の依頼を開始。県内39署で金属くず買取り業者の調査を進め、9月27日現在で182業者を把握している。窃盗事件は、太陽光発電施設など人目につきにくい場所での犯行が多いという。

金属を対象とした盗難事件の発生が管内で最も多い羽生署は10月10日、県警本部や県、羽生市、(一社)太陽光発電協会、(一社)日本再生可能エネルギー協会と連携し、市内の金属くず買取り9業者への協力要請を行った(写真)。