大阪府平野署が「張り込みあんパン」と「警棒パン」で詐欺被害防止を呼び掛け
多発する特殊詐欺被害に歯止めを掛けようと、大阪府平野署は管内に本社工場を置く鳴門屋製パン(株)の協力で、「張り込みあんパン」と「警棒パン」を販売し、被害防止を呼び掛けている。同社の防犯CSR活動の一環で、同署の働き掛けに長江伸治代表取締役が応じたもの。張り込みあんパンの商品パッケージには、同社社員が考案した「あんパンを片手に張り込みをするかわいらしい刑事のイラスト」が描かれ、詐欺防止の啓発シールも貼付。高齢者層を中心に、防犯意識の向上を図っている。
張り込みあんパンは「刑事が張り込みをしている時にあんパンを食べるイメージがある。『張り込みあんパン』というネーミングで販売すればインパクトもある」という同社担当者のアイデアを具現化した商品で、近畿1府3県(大阪、兵庫、奈良、和歌山)のスーパーやコンビニなど約200店舗で販売。長江氏は「受注生産のため、販売個数に限度を設けず、実績に応じて継続的に販売していきたい」と意欲的に話す。
5月1日、スーパー「マックスバリュ平野駅前店」で啓発キャンペーンが行われ(写真)、買い物客が次々に張り込みあんパンを手に取り、「甘い話や怪しい電話には気を付けます」と話していた。