大阪府和泉署で電車内の凶悪事件想定した緊急事態対応訓練
大阪府和泉署は電車内で刃物等を使用した凶悪事件が発生した状況を想定し、JR西日本との緊急事態対応訓練をJR阪和線・和泉府中駅構内で実施した(写真)。
全国的にこの種事案が頻発しており、管内でも昨年、電車・駅構内での喫煙を注意された男から駅員や乗客が暴行・傷害の被害を受ける事件が相次いだため、警察と鉄道事業者が一体となって、迅速・的確に事態を収拾することが目的。署員(地域・警備・総務)約15人と同社職員約15人が参加した。
訓練は、昨年7月、東京・京王線八王子駅構内で鎌を所持した男に対し、駅員が刺股と防護楯を用いて逮捕に貢献した事案も踏まえている。警察官が到着するまでの間、鉄道事業者が適切な対応が取れるようにするため、はじめに同署術科指導者が刺股等の使用について指導。利用客、駅員の安全と受傷事故防止を念頭に、効果的な資機材等の活用方法や間合いの重要性などを説明した。