大阪府摂津署で殉職警察官を父に持つ署員が交通事故被害者遺族として講演
「犯罪被害者週間」の11月25日から12月1日にあわせ、大阪府摂津署は摂津市の大阪薫英女学院中学校・高等学校で「命の大切さを学ぶ教室」を開いた。大阪府警の警察官だった実父を殉職事案で亡くした同署地域課・新町拓欣巡査長(26)が講演し、生徒約500人が犯罪被害者遺族としての経験や思いに耳を傾けた。
講演で新町巡査長は「あの日の自分がそうだったように、誰しもがその直前まで自分が被害に遭うとは思っていない。犯罪被害者のことを多くの人が他人事のように感じている。大切な家族を奪われる苦しさやどうにもならない絶望感を感じたからこそ、犯罪被害者遺族として、警察官として、伝えられることがある」と語った(写真)。