長野県須佐署で孫世代の声で呼び掛ける防犯無線を開始

 長野県須佐署で孫世代の声で呼び掛ける防犯無線を開始おじぃちゃんおばぁちゃん、電話でお金の話が出たら詐欺だよ。犯人に騙されないように気をつけてね―。長野県須坂署は特殊詐欺被害を防ぐため、小学生が読み上げた防犯メッセージを防災無線で流す取組みを始めた(写真は収録状況)。

詐欺の予兆電話が架かってきた際の“気づき”となるよう、孫世代に当たる児童から、高齢者の心に響く防犯メッセージを届けてもらい、被害の未然防止につなげる。4月下旬から始まり、同署のほか近隣警察署でも行われている。

防災無線を活用した注意喚起は、これまでも市役所職員が行っていたが、住民から「防災無線がよく聞き取れない」との声が聞かれるなど、聴取が困難な地域もあったという。呼び掛けを聞いた86歳の女性は「子供の声で何かと思ったら詐欺被害防止の啓発だった。語りかける口調がよかった。心に響いた」と話していた。同署は、詐欺の抑止効果に期待を寄せている。