神奈川県南署でお笑い芸人・鉄拳さんの詐欺被害防止を啓発動画を制作

 神奈川県南署でお笑い芸人・鉄拳さんの詐欺被害防止を啓発動画を制作神奈川県南署と南防犯協会は、吉本興業所属のお笑い芸人・鉄拳さんが作画したパラパラ漫画で特殊詐欺被害防止を呼び掛ける啓発動画を制作した。約5分間、「守るべきもの」と題する動画で、詐欺被害に遭った高齢女性とその息子一家が家族の絆の大切さを再認識するという内容。息子らは母親と連絡をとっていなかったことを悔やみ、最後に迷惑電話防止機能付き電話機を贈る。

制作に乗り出したのは昨年12月ころ。県内で急増する詐欺被害を受け、堂下悟志生活安全課長は田中武志署長から「コロナ禍のなか、視覚に訴えかけるような動画を作れないか」との相談を受けた。堂下課長は「鉄拳さんに協力してもらえれば、老若男女多くの視聴につながる」と考え、自ら吉本興業に連絡を取り、同社と鉄拳さんの承諾を得た。

8月25日、鉄拳さんに感謝状が贈呈され(写真)、田中署長は「この動画が高齢者の子供や孫からの定期的な連絡やちょっとした行動提起につながり、詐欺被害抑止の一助になれば」とあいさつ。鉄拳さんは「動画を見た人が実家や家族に電話をして、詐欺被害が少しでも減ってくれるとうれしいです」と話した。