岩手県釜石署が震災行方不明者の海中・海岸捜索を実施
岩手県釜石署は、釜石海上保安部や釜石大槌地区消防本部などと、釜石市の箱崎魚港、根浜海岸で震災行方不明者の海中・海岸捜索を実施した(写真)。
関係機関職員や県警本部嘱託警察犬指導手、富士大学の学生を含む総勢73人が参加。レーキやスコップで砂を掘り返して丹念に手掛かりを探したほか、海保の潜水士4人が海に潜り、海底で名前の入った遺品や思い出の品などを探した。
合同捜索開始式で仲谷千春署長は「地元紙の震災アンケートで、不明者家族が一番必要な支援と感じているのは『継続的な捜索』が38%と最も多かった。また、『10年の節目と言うが、これまでの10年と、これからの10年は何も変わらない。願いは一つ、不明者の手掛かりがほしい。そして、あきらめずに捜索を続ける警察官らの姿を見ると生きる勇気が湧く』という声がある。こうした願いに応えるため、手掛かりの発見に努めてほしい」と激励した。