岐阜県飛騨署が交通安全の雪像ろうそくの贈呈受ける

 岐阜県飛騨署が交通安全の雪像ろうそくの贈呈受ける岐阜県飛騨署は飛騨市観光協会から交通安全を祈願した「雪像ろうそく」の贈呈を受けた(写真)。署駐車場での贈呈式を経て、高さ約2メートル×直径約1メートルの計2本が署玄関前に展示され、来署した市民に交通安全を呼び掛けている。

同署が管轄する飛騨市古川町地内では、200年以上前から続く独特の伝統風習「三寺まいり」が毎年1月15日夜に実施される。三寺まいりは、浄土真宗の宗祖親鸞聖人の遺徳を偲び、同地内の三つのお寺(円光寺、真宗寺、本光寺)を詣でたことが始まりと言われる。明治・大正時代には、同地内から長野県へ出稼ぎに行っていた年ごろの女性たちが正月に帰省し、着飾って三寺まいりを巡拝。この巡拝が男女の出会いの場となったことから「縁結びのおまいり」として全国に知れ渡るようになった。雪像ろうそくが製作されたのは約30年前からで、以来、三つのお寺周辺に展示されている。今年は大小合わせて40本が作製され、うち2本が署に贈呈された。署への贈呈は平成22年に始まり、今年で12回目となる。

展示期間は、雪像ろうそくが溶けるまで。贈呈式で、市観光協会長から警察活動に対する謝辞を受けた山田俊洋署長は「雪像ろうそくにあやかり、交通事故を減らすために各種施策を行っていきたい」と意気込みを述べた。贈呈式の様子は大々的に広報され、市民の重大交通事故抑止につながるものと期待される。