神奈川県警でお笑いコンビ招いた「110番の日」広報

 神奈川県警でお笑いコンビ招いた「110番の日」広報110番通報の適切な利用を呼び掛けようと、神奈川県警は「110番の日」の1月10日、県警の防犯応援大使を務めるお笑い芸人「世界事情」に一日通信指令官を委嘱し、広報啓発活動を行った。

「世界事情」は、桶谷篤さんと阿部剛さんによる漫才コンビ。これまでも県警の各種広報活動に協力し、笑いを交えながら防犯を訴えている。2人ともこの日は初めての警察の礼服姿とあって、心なしか緊張した様子。本部通信指令室で委嘱状を交付され、ヘッドマイクを付けて通報の模擬受理・指令を体験(写真)。酔っ払い本人による「パトカーで家に送ってほしい」との通報を受理したほか、ひき逃げ事案の緊急配備指令も行った。体験後、2人は「緊急時以外は『#9110』にお願いします」と呼び掛けた。

本部通信指令課によると、昨年1年間の110番総受理件数は約84万7,000件。1日平均約2,300件、37秒に1件の割合で通報があった計算だ。そのうち、苦情・相談や道案内、照会などの出動不要の通報が約28万5,000件、いたずらや間違いなどの無効通報が約11万4,000件に上る。渡邊宏地域部長は「110番通報は市民の生命・身体・財産を守るための救いの声。本当に困っている人のため、適切な利用を心掛けてほしい」と話していた。