南海トラフ地震に備え徳島県小松島署が防災チェックカードを作成

 南海トラフ地震に備え徳島県小松島署が防災チェックカードを作成近い将来に発生が予想される南海トラフ巨大地震に備え、徳島県小松島署は地震発生時の津波浸水高、最寄りの避難場所、避難経路、非常持ち出し品の備えなどを記録・確認するための「安全安心『防災チェックカード』」(写真)を作成した。8月5日、管内沿岸部各戸を訪問した署員とボランティア団体職員が配布しながら必要事項を記入・チェックするよう呼び掛けた。

同署管内の小松島市と勝浦郡では、M9・0の南海トラフ巨大地震が発生すれば最大震度7の揺れと大津波が押し寄せ、津波被害を中心に人口の約9人に1人が亡くなるという甚大な被害が想定されている。

カード作成は、防災減災対策の一環で、受け取った高齢男性は「防災のポイントは頭で分かっているつもりでも、チェックリストにまとめてもらえると分かりやすい。非常持出袋の横に置いて時々確認したい」と話すなど、好評だった。同署は今後、防災キャンペーンなどでもカードを配り、「地域住民の防災意識の向上につなげたい」としている。